かずちゃんねるのかずちゃんです。
読了しましたので、ブックレビューしていきます!
前回のものはこちら。
今回は、一流のイタリアン料理店で修行後、星付きのイタリアンレストランを経営している村山太一さんが書かれた『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?』を紹介します。
村山さんは、イタリア国内で三ツ星を最長持つ続けている「ダル・ペスカトーレ」で修行し、副料理長まで務めた方です。
帰国後、目黒で「ラッセ」というイタリアンレストランを経営し、半年でミシュラン一ツ星を獲得しました。
そんなすごい経歴の村山さんですが、ラッセの経営をはじめた頃はうまくいってなかったそうです。
長時間労働は常態化、人間関係も悪く、経営もギリギリ。
スタッフも幸せじゃないし、経営者も幸せじゃない。
そんな最悪の状態でだったとき、このままではダメだということでサイゼリヤにバイトに行って、学ぼうと思ったわけです。
では、なぜ他の星付きレストランではなく、チェーン店のサイゼリヤだったのか?
では、中身を少しだけ。
タイトル:なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか
著者:村山 太一
目次
ネガティブな思考こそ最高である「サバンナ思考」
著者がサイゼリヤでバイトを始めたきっかけは、強烈な危機感でした。
コロナ危機で明らかになったように、平穏な日常は簡単に崩れ去る。
著者のまわりでも、いくつものレストランが閉店に追い込まれました。
著者は昔テレビで見たサバンナの弱肉強食のシーンから「サバンナ思考」を思いつきました。
重要なことは、危機感×気づき×即行動である。
弱者はとにかく逃げて、生き残らなければならない。
そのため、常に危機感を持ち、一つでも多くのことに気づき、すぐに行動することが求められるのです。
常に周りを観察し、気づき、行動する。
このサイクルを回すにあたり、最大の敵は思考を停止してしまい、変化しなくなることである。
著者はこれを「ウェイト&ストップ思考」と呼んでいます。
業界の常識や有名店での修行で見聞きしたことを疑わず、それをそのまま店に持ち込んでいました。
スタッフを低賃金で酷使することも当たり前。
その結果が、散々なものであったことはいうまでもない。
このままではお店がダメになると気づき、改革を始めました。
そこで生産性が高いイタリアンのチェーン店「サイゼリヤ」でアルバイトをして、アルバイトでもイタリア料理店を回せている仕組みを勉強することにしたのです。
完コピで超速成長「マヨネーズ理論」
みなさんは新しいことを学ぶときどうしますか?
著者は料理の世界に入り、あらゆる一流料理人のもとで修業してきました。
そこでは細かく教えてもらえるわけではありませんでした。
だから師匠をひたすら観察し、やっていることを完全にコピーすることにしました。
それにより速く成長することができます。
それはサイゼリヤでも一緒です。
サイゼリヤは生産性をあげる工夫がたくさんあります。
それを観察し、完コピして、自分の店に取り入れる。
生産性を上げることによってコロナ禍でも黒字を達成することができました。
感想
リベ大のYouTubeで紹介されていたので読んでみました。
読みやすくて面白かったです。
サバンナ思考、マヨネーズ理論は分かりやすいフレーズなので読み進めやすいですね。
素直なこと、行動力。
著者はこの2点においての熱量がすごい。
成功する人は成功するまで行動し続ける、そして成長できるならプライドを見せないところが素晴らしいと思った。
飲食店の方だけでなく、会社経営、リーダー的立場の人には読んでほしい一冊です。